執筆者:酒井勇貴(合同会社クレイジーコンサルティング 代表社員)
こんにちは。合同会社クレイジーコンサルティングの酒井勇貴です。
私のような製造業のバックグラウンドをもつコンサルタントにとって、もうすぐ始まる”ものづくり補助金”のシーズンは本当に寝る暇もない忙しさになります。
毎年(平成24年度補正予算〜平成29年度補正予算)、採択率90%以上をマークしている当社が得意としている支援スタイルは、不採択続きの企業様を救出して採択成功へと導くこと。
【お知らせ】
そのような不採択続きの企業様の申請書を拝見して思うのは、多くの企業様(或いはコンサルタント)が大きな勘違いをしたまま申請書を作成してしまっているということ。
さて、その勘違いとは・・・?
”詳しいか or 詳しくないか”の二択で考えてはいけない!
それは、多くの企業様(或いはコンサルタント)が
「詳しいか or 詳しくないか」
の判断基準で、懸命に詳しく書こうとしてしまっているのです。端的に言えば、技術的な内容を一生懸命に詳しく書いているのです。
審査員は”技術者”ではない
そう、審査員は、残念ながら”技術者”ではないのです。
あなたが日々こだわっている”技術者として”や”職人として”の世界を詳しく書かれても、ほとんどの審査員には理解できないのです。では、いったいどんな判断基準で申請書を書けばいいのでしょうか。
それは、
「わかるか or わからないか」
という判断基準です。
そう、私のようなコンサルタントが補助金の申請書(事業計画書)の作成支援をするときに最も大切にしていることが、この判断基準なのです。
なぜなら、ものづくり補助金の申請書の審査時間は1社あたり20〜30分程度でしかないからです。
その短い時間の中で、審査員に
「これは意味がわからない」
と思われてしまったら、もう、そこで試合終了なのです。
「”詳しさ”よりも”わかりやすさ”を優先する」
これこそが、補助金支援の専門家が常に意識している採択率アップの大原則なのです。
中学生でもわかるレベルを意識する
多くのものづくりの会社の社長様は、自分たちの技術分野をニッチで特殊な世界だと信じています。だから「わかりにくくても仕方が無い」と思ってしまっている。
でも、これは自信をもって言えます。
どの技術分野でも
「わかってもらえる様に書く」
という工夫は、必ずできます。そして、そこでポイントとなるのは、
「詳しいか or 詳しくないか」
の価値基準を捨てるということです。詳しさを削ってでも、わかりやすさを重視して書いていくのですね。
ひとつの基準は、
「中学生でもある程度わかるレベル」
です。
もしあなたに中学生のお子様がいらっしゃったとして、補助金で申請しようと思っている内容を「わかってもらえる様に話す」としたら、どんな工夫をしますか?
- 専門用語を使わない
- 図表にして説明する
- 写真をたくさん使う
- 背景・経緯を順番に説明する
- 細かいことはあえて説明しない etc.
そう、実はこれそのものが補助金申請書の作成の重要ポイントなのです。
「わかるか or わからないか」
これを意識するだけで、あなたの補助金申請書は、ワンランク上のレベルになります。この大原則は、ものづくり補助金だけでなく、小規模事業者持続化補助金などでもほぼ同様です。
次の補助金シーズンでしっかりとチャンスをものにできるように、今から意識を変えておきたいですね。
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