クレイジーコンサルティングのWeb Journal|酒井勇貴

懸命に働く人と組織の”サクセスストーリー”を考えるWeb Journal

若手・部下が勉強しない原因は管理職・幹部が◯◯していないから

執筆者:酒井勇貴(合同会社クレイジーコンサルティング 代表社員

 

 こんにちは。合同会社クレイジーコンサルティングの酒井勇貴です。

 多くのスモールビジネスの経営者が、

  • 「部下が成長しない」
  • 「若手が勉強しない」

 と悩んでいます。

 もしあなたがそのような悩みを抱えているのなら、次の質問に答えてみていただけませんか?

 質問:過去の実績評価だけで管理職・幹部候補を選んでいませんか?

部下 若手 人材育成 勉強しない 管理職 幹部

 もし「YES」なら、部下が成長しない、若手が勉強しない原因は管理職・幹部にあるのかもしれません。

プレイヤーとして優秀だったとしても”勉強熱心ではない人材”を管理職・幹部にしてはいけない!

 「これまでの実績を評価して管理職・幹部候補を選ぶのは当然ではないか!」

 と思われたかもしれませんが、これは一番やってはいけないパターンです。

 そもそも、管理職・幹部候補になるような人材は、圧倒的な実績があって当たり前です。

 でも、彼らはもしかしたら、景気や事業ステージなど、たまたま良い事業環境下で実績を残せただけなのかもしれませんよ。

 管理職・幹部というのは経営を担う重要ポジションです。

管理職・幹部は、更なる業績拡大を目指して事業の未来を切り拓いていかなければなりません。

 そう、つまり、 管理職・幹部候補に相応しい人材は、

 「勉強熱心で今以上に成長・変化できる経営ポテンシャル人材」

 でなければならないのです。

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 そして、

 会社は”勉強熱心であること”を管理職・幹部に強く要求しなければならないのです。

 この要素が抜けているから、世の管理職は管理職になった途端に仕事をしなくなり、成長も止まり、実務遂行能力も低下していくわけです。

 そして、その一方で部下に対しては成長を求めるようになるのです。

 ただ・・・

成長の止まった管理職・幹部は人材育成に本気にはなれない!

 そう、成長が止まった管理職・幹部は、本気で部下を育成することができません。

 なぜなら、自分の成長が止まっていることを自分が一番よく知っているからです。

 ですから、

 ”自分を超えることのない人材”

 すなわち、自分のポジションを脅かさない”自分以下の人材”を量産してしまうのです。

 仮に、一生懸命に教育したとしても、当の本人が成長していないわけですから、どうやっても”今の自分以下”の人材を育てることしかできない。

 こんな管理職・幹部が会社を埋め尽くしたら、成長志向の組織文化など夢のまた夢になってしまうのです。

勉強しない管理職・幹部をみて、優秀な部下は会社に見切りを付ける!

 ポテンシャルのある部下・若手ほど、上司である管理職・幹部の背中を見て

 「この会社で骨を埋めていいものか否か」

 を判断します。

 勉強しない管理職・幹部の姿を見て喜ぶのは、やる気のない依存志向の部下・若手だけ。

 「熱心に勉強なんてしなくても、普通にやっていればいずれ出世できる」

 と、経営者にしてみれば嬉しくもない安心感を抱くわけです。

 一方、意欲的な部下・若手ほど、

 「うちの管理職・幹部なんて、こんな程度でなれるのか・・・」

 と幻滅して転職の道を探し始めてしまうのです。

管理職・幹部を軸にして空気を変える

 もしあなたが、本当に部下が育つ、若手が成長していく組織を作りたいのなら、

 「管理職・幹部を軸にして空気を変える」

 ということを意識してみてください。

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 それはなぜか・・・。

 実は、多くの経営者が勘違いしているのですが、自社の人材育成が成功するか否かは”環境(空気)”で決まります。

 「勉強して成長し続けなければ、ここでは生き残ることはできない!」

 という”空気”が、会社の中を満たしているか否か。

 もし、だれも懸命に成長しようとしていない環境であれば、殆どの人材は、その空気に染まって成長志向は薄れていくものなのです。

 そして、この会社の空気は、

 「トップダウンでしか作れない」

 のです。

 何人若手を採用しても、一流大学の卒業生をたくさん採用しても、上司・幹部・経営者が

 「学びを”是”とする空気」

 を作っていなければ、若手・部下が学ぶようになどなるわけないのです。

 まずは、自社の管理職・幹部に、

 「勉強熱心で今まで以上に成長・変化できる”経営ポテンシャル人材”でなければ、当社の管理職・幹部は務まらないぞ!」

 と明言してみたらいかがでしょう?

 こういう”刺激”で自社の管理職・幹部を慌てさせることも、たまには必要ですよね。

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