執筆者:酒井勇貴(合同会社クレイジーコンサルティング 代表社員)
こんにちは。合同会社クレイジーコンサルティングの酒井勇貴です。
独立・起業・開業、どれにしても、組織を離れるということにはリスクがつきものです。
独立・起業のメリット・デメリット?
私はよく、研修・セミナーなどで参加者に対して、組織(会社)を離れることのメリット・デメリットを質問します。
そこで出てくる答えは、概ね以下のようなものです。
メリット
- 自由が手に入る
- 自分の好きなことができる
- 上手くいけば収入が大幅に増える
デメリット
- 仕事が取れない可能性がある
- 収入が不安定になる/ゼロになる
- 社会的な信用がなくなる
ほうほう、皆さん、やっぱり独立・起業・開業のメリットとして、「自由が手に入る」を挙げるのですね。
たしかに、私も独立をして時間的にはいっぱいいっぱいですが(汗)、精神的な自由は手に入りました。
でも、これ、気をつけないといけないところだと思います。
多くの方がデメリットに「収入面の不安定さ」を挙げていますが、私の周りで独立・起業・開業後に大変な思いをされている方は、お金以外のことで苦労されていることが多いのです。
「自分で決めて自分でやる」という初めての世界
それは・・・
”自分で決めて自分でやる”
という未体験ゾーンに立ち向かえないということなんです。
実は、多くの独立・起業・開業希望者は”自由”を履き違えています。
これは、
- ”命令に従わなくていい”
- ”自分の好きなようにできる”
なんていう生ぬるいものではないのです。
組織に属するビジネスパーソンの多くは、
「自分で決めて自分でやる」
という経験をまずしていません。
ほとんどは「上司が決めたことを自分がやる」というスタイル。中間管理職だと「幹部が決めたことを部下にやらせる」という場合もありえます。
どちらも共通しているのは「自分で決める」というプロセスを生々しく体験していないということなんですね。
組織の指揮命令系統を離れると、当たり前ですが決めるのは代表である自分の仕事になります。組織を離れるとよくわかるのですが、仮にやりたいことが明確であったとしても、自分の目の前には選択肢が無限にあることに気づきます。
あれもできる、これもできる、どれも選べる。。。
そんな状況下で、組織の指揮命令系統を離れたあなたは、すべて自分の責任・権限で決めていかねばなりません。
でも、それが不安で不安で、ストレスになって身動きが取れなくなる方が多いのです。
自由になっても、結局は”誰かに判断を委ねたくなる人”も多い
はっきりと言ってしまえば、こういう人は独立・起業・開業向きではないのかもしれません。
ただ、これほど重要な「自分で決めて自分でやる」ということの重みを、ちゃんと話して”気づかせてくれる人”がとても少ないのも事実です。独立・起業・開業の相談に行っても、お金・生活費の工面などの話ばかりだったりします。
でも、独立・起業・開業をして一番困るのは「自分で決めて自分でやる」の未体験ゾーンなのです。
独立・起業・開業前はメリットと思っていた”自由”・・・・。
でも、いざ「自分で決めて自分でやる」という現実と向き合った時に、”決める”という行為がなかなかできない。
そして、いつも誰かに頼り、依存し、誰かのせいにする。
独立・起業・開業をしても、結局は指揮命令系統に属していた
”組織人”
のようになってしまうのですね。
会社にいてもできるトレーニングがある
もしあなたが、本当に独立・起業・開業を考えているのなら、会社に勤めている間に、なんとかして「自分で決めて自分でやる」を体験しておくことをお勧めします。
新規事業の立ち上げや、プロジェクトマネジメントなどなど。。。
完全には無理でも、「自分で決めて自分でやる」という経験をある程度は得られるはずです。
そこで、自分の”自由適性”を判断してみても良いのではないでしょうか??
組織を離れるというのは、
「自分で決めて自分でやる生き方を選ぶ行為」
なのですから。
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