執筆者:酒井勇貴(合同会社クレイジーコンサルティング 代表社員)
こんにちは。合同会社クレイジーコンサルティングの酒井勇貴です。
スモールビジネスを対象とした経営コンサルティング会社を経営していると、下請け仕事を卑下する表現を聞かない日は殆どありません。
「下請け中心なので・・・」
と、下請けだから儲からない、下請けだから新規開拓が難しい、下請けだから提案営業なんて無理。。。などなど。
だから、
「新規事業を成功させて下請けからの脱却を図りたいんです!」
という支援要望は本当に多い。
”下請け脱却”は業績向上の最適解ではないことが多い!
でも私は、支援先に
「下請け脱却を図りましょう!」
という提案はまずしません。本当に、滅多にしません。
なぜなら、それはまず無理だから。それに、新規事業でエンドユーザーと直接契約できたところで、それはそれはで大変なこともいっぱい増えるからです。
別に、そんな簡単に儲かるようになったりなんてしないですよね。
確かに一時的に、少し歯車が噛み合い始めると従業員のモチベーションは上がる。でも、ストレスも相当増えます。
なぜなら、今までとは違う仕事のスタイルが求められるからです。元請けが吸収していた上流工程の業務を自分たちがやらなければならないのです。
新規事業で下請け脱却よりも、まずは”超一流の下請け会社”を目指そう!
私は、下請け仕事には、いい面もいっぱいあると思うんです。
いい関係が築ければ、継続的に仕事を請けることができる。
それは信頼されている証であり、リピートを頂ける関係というは、本来であれば誰もが喉から手が出るほど欲しいもの。
私の知っている会社には、下請け中心で儲かって仕方がない会社も沢山あります。「余人をもって代え難い仕事」ができていれば、下請けでも勝ち残っていけるのです。
結局は、
「余人をもって代え難い仕事をしているか?」
というだけだと思うのです。
下請け仕事でも、
「あの会社のあの人じゃないとダメなんだ!」
と認知されていれば、実はいくらでもどうにでもなる。
それができていない状態で、
「やっぱり下請けを脱却をしないと!」
なんて安易に考え始めるのは、考え方が幼すぎると思うのは私だけでしょうか??それに、世の中の仕事なんて、ほとんど何らかの下請けですからね。
スモールビジネスにできるのは、仕事の請け方のコントロールだけじゃない。余人をもって代え難い存在になり、それを高く評価する人たちとどう足りないものを補完しあえる関係にしていくか。
そう、下請け脱却よりも”超一流の下請け会社”を目指そう。
当社は新規事業支援を得意としていますが、私は「超一流の下請け会社を目指そう!」と堂々と言えるコンサルタントでいたいと強く思うんですよね。
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