みなさん、こんにちは!
クレイジーコンサルティングの管理部の星野です。
本日は、弊社代表の酒井勇貴のFacebook投稿の内容を”ミニコラム”としてお届けします。
テーマは、
経営者経験があれば経営コンサルティングは上手くいくのか?
です。
”経営”と”経営コンサルティング”は全くの別物である。
「経営をしたことがないのにコンサルができるわけがない!」と言いたくなる気持ちに一定の理解は示せるが、少なくとも私は同意できない。
もし、このような考えが捨て去れないのであれば、次の質問にぜひ答えてみて欲しい。
【質問】
経営が出来れば経営コンサルが本当にできるのですか?そこに関連性って本当にありますか?
私は今までそれなりの経営経験のある人が経営コンサルに転身する、あるいは経営コンサルティングサービスを提供するパターンを幾度となく見てきたが、経営コンサルタントとしてやれている人は本当に一握りだ。
つまり、
- 経営をすること
と
- 経営コンサルティングをすること
は全くの別物ということなのだ。
私たちがクライアントに提供しているサービスは”経営経験”でもなければ”経営手法”でもない。
もちろん、事業志向というか、”商売センス”みたいなものがなければ、経営者の役に立つコンサルなんてできる訳が無い。
ただ、それと
「経営をしたことがないのに経営コンサルができるわけがない!」
という考えは全くの別物だ。
なぜなら、私たちは
”経営経験”
や
”経営手法”
を売っているわけではないからだ。
私たちがクライアントに提供しているのは”経営上の問題解決の技法”である。
私たちコンサルタントがクライアントに提供しているのは、先人たちが残してくれた経営理論・解決方法を元にした
”経営上の問題解決の技法”
なのだ。
例えば、医者の仕事は患者の病気を治すことだけど、その医者は”患者の人生”も”その病気”も経験しているわけではない。
でも、治すことはできる。
それは、治療方法が確立されていて、その技法を医師が身に付けているからだ。
競技経験がほとんどないのに”一流の選手”を育て上げたコーチもいたりするのは、そのコーチがコーチング技法を身に付けているからだ。
私たち経営コンサルタントは、”経営のプロ”などでは決してない。
経営経験と経営コンサルティングを結び付けようとする行為は、私には経営者を愚弄しているようにさえ思える。
”経営のプロ”は、経営者だ。
私たち経営コンサルタントは、”経営のプロ”などでは決してない。
私たち経営コンサルタントは、経営における”問題解決のプロ”なのだ。
経営者は経営者。
補完しあう関係であり、全く違う生き物であり生き方であるということなのだ。
まとめ
独立したての頃、ある自動車整備工場の代表から、
『経営したこともないくせに、経営のアドバイスができるのか?』
と嫌味を言われ、
『では、クルマを作ったことがないのに、クルマの整備はできるのですか?』
と質問したら、その代表は黙り込んでしまった。
今思えば若気の至りであったが、間違ったことを言ってはいないと今でも思う。
私は、先にも述べたとおり、
”経営コンサルタント=経営の専門家”
という見方は間違っていると思う。
少なくとも私はこういう認識ではいない。
経営コンサルタントが"経営の専門家"なんて、恥ずかしくて口にできない。
私たちは”経営上の問題解決”の専門家であり、その会社の経営の専門家はその会社の経営者以外にいない。
『経営したこともないくせに、経営のアドバイスができるのかよ!』
こういう馬鹿げた意見が出るのは、"経営の専門家"ぶっている私たちにも問題があるのかもしれない。
その会社の経営の専門家は、その会社の経営者に決まっている。
私たちはサービス業者。
目の前の経営者に、最大限のリスペクトと貢献意欲をもてる存在でなければダメですよね。
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