クレイジーコンサルティングのWeb Journal|酒井勇貴

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マーケティングとビジネスモデルはトミカ博で学ぼう!

執筆者:酒井勇貴(合同会社クレイジーコンサルティング 代表社員

 

 こんにちは。合同会社クレイジーコンサルティングの酒井勇貴です。

 ある日、家族でトミカ博に行ってきました。息子がトミカ大好きで、息子に強請られて来ているわけですが、実は私も楽しみにしているイベントです。

マーケティングコンサルタント 中小企業診断士

 なぜかというと、トミカ博が日本最大級の集金エンターテイメントだからです。

 こう書くと、私がトミカ博を”薄汚いもの”として捉えているように感じるかもしれませんが、そうではありません。

 こんなに楽しくて、しかも子供の健全な欲望と親の甘やかし精神を余すことなく売上に変換する仕組みを持ち合わせているイベントは、他にはないと思っているのです。

 毎年、行く度に勉強になっているのです。

 

 

入り口で子供の興奮状態をレッドゾーンに持ち込む

 トミカ博に行くと、まず入り口に最初の仕掛けがあります。入場するときに、来場者特典として限定トミカがもらえるんです。

 しかも、入場券の枚数分。

 つまり、夫婦で子供1人だと、3台もらえるわけです。

 でも、我々大人がもらっても子供にあげるだけなので、子供にしてみれば超ラッキーなわけですね。これで、もう子供の興奮状態はいきなりレッドゾーンに突入”させられて”しまうわけです。

 そして、会場内に入ると、ちょっとした体験ゲームに絡めて、トミカのショーケースがたくさん並んでいるエリアがあります。

 ここで、あれもこれもトミカを目に触れさせて、

  • 「あー!これ欲しい!!」
  • 「あー!これもってなーい!!」

 と、子供たちの購買意欲を”前半の時点”で掻き立てておくわけです。こ、これが、イベント後半でボディーブローのように効いてくるのです・・・。

アトラクション支払いは回数券が基本・・・

 さらに奥に進んでいくと、メインのアトラクション会場が広がっています。

 ここには、”トミカ釣り”や”トミカ製造体験”など、子供にとっては夢中にならざるを得ないアトラクションがずらりと配置されています。

 アトラクションの金額は、だいたい500円/回程度。

 現金ではなく、チケット売り場で購入したチケットを渡します。

 この、チケットがミソ・・・。

 毎回毎回チケット売り場で並ぶのが面倒臭いので、ほとんどの親は11枚綴り(1,100円分)で1,000円のお得な回数券を購入します。

 11枚だと足りないことが多いので、2,000円で2セット(2,200円分)を買う親が多いようです。

 が、しかし!!

 ほとんどのアトラクションは30〜40分近く並ぶので、子供も疲れてしまい、この回数券は大抵使い切らずに終わります(汗)。

 酒井家は、例年22枚の回数券が5枚は残ります。

 ん、、、。待てよ。。。

 ちょっとここで計算してみましょう。

 もし、普通に必要な分だけチケット(バラ売り)を買っていれば、

 22枚-5枚=17枚→(1,700円)

 しかし、私は2,000円を”すでに”支払っている。。。

 つまり、300円多く、、、なんと約18%も高くお金を払ってる!!

 そう、多くの親が回数券を選び、多くの親が回数券を使い切らずに残してしまい、

 結局は

 ”客単価アップ”

 に貢献しているわけです。。。

 当たり前ですが、回数券は払い戻し不可。

 来年使うなんてセコいことは、もちろんできません。

 すばらしい!実に素晴らしい!!

 素晴らしい客単価アップの仕掛けです。

 いいんです。これでいいのです(笑)。

出口付近でさらに欲望を売上に変換する

 「じゃあ、そろそろ帰ろうか??」

 と、言って、すんなりと帰れないのがトミカ博の良いところ!

 会場から出るには、出口付近に設置されているトミカプラレール売り場を”必ず”通過しなければならないのです。

 トミカ博で興奮したレッドゾーン状態の子供が、ここをを黙ってスルーできるわけがない。

 今世紀最大のおねだりが始まってしまうのです。

 この計算し尽くされた仕掛けを楽しむのが大人の嗜みというもの。

 毎年、誕生日でもクリスマスでもないのに、買ってしまうわけです。

 もちろん、

 「今日は何も買いませんよ!」

 と子供に言い聞かせる親もいるでしょう。

 そう子供に言い聞かせて、このデンジャラスゾーンをなんとか通過できたとしましょう。

 しかし!

 このデンジャラスゾーンの先には、

 「ガチャガチャコーナー」

 が待っているのです。

 「じゃあ、ガチャガチャくらいなら、、、」

 と甘やかしてしまいそうになる親の気持ちをしゃぶり尽くして売上に変換する恐ろしいレイアウトとなっているのですね。

 いや、本当にトミカ博は勉強になります。ちなみに、プラレール博はもっと仕掛けが緻密ですよ。プラレール博体験記は、また別の機会にでも!